誰の言葉だったか・・・
人を育てるには気の遠くなるような年月がいるでしょう。
そして、どんなに優しくしても貴方のことを平気で裏切るかもしれません。
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十回言って駄目なら百回、それでも駄目なら千回あきらめずに育て続けてこそ人は育つのです。
丹精こめる、全ての生きものはそうやって育っていくのです。
入社間もない頃、配属先の課長席の後ろに貼ってあった言葉。
心に響いたので、コピーさせてもらい定年退職までずっと持っていた。
そして、再就職先で息子のような社員の教育を任されたとき、初心に帰る気持ちも込めて、再びこの言葉を事務所に貼った。
この言葉にあるように、何回も何回も言って聞かせ、丹精をこめて育ててきたが、一向に成長しない。
他人のため、会社のために自発的に何かしようという考えは育たず、自分の利益にならないことはやらない、時間は守らない、人を待たせても平気。
石の上にも三年という言葉があるように、三年間は頑張ってみようと思いあきらめずにやって来た。
しかし、どれだけ言っても、響かない人がいることを思い知った。
「いろいろな人がいるなあ」で済ませることができるのが、成熟した大人の教養だと聞いたことがある。
三年たった今日、あの言葉を外した。