食という漢字は、”人”に”良”いと書く。
このような話しから、食育に関する講義が始まった。
講師は、かくしゃくとした老人で82歳になる。
「男性の平均寿命81歳の壁を越えて来ました」
と冗談交じりに自己紹介していたけれど、凄く元気で生き生きとしている。
冬には今でもスキーに行っているそうだ。
そして、厚生労働省の”食生活の指針”について、エピソードを交えながらの話しは興味深いものだった。
食事はみんなで食べましょう、孤食、個食は味覚の発達にもよくない、一人で食事をしていた子供が苦味を塩味と覚えてしまったというお話や。
じゃがいも等の畑の作物は連作障害が起きるが、米は2000年もの間同じ場所で作っても大丈夫で、米1粒から1000粒の米が取れるすばらしい食べ物であること。
さらに、米を食べてアレルギーになることはほとんど聞かない、日本人の体には米が合っている。
また、旬のものを食べるのがよい、「春は苦味、夏は酢の物、秋辛味、冬は油と合点して食え」という石塚左玄の言葉を用いての説明など、楽しい2時間の講義だった。
最後にサミュエル・ウルマンの言葉で
「歳を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。」で締めくくられた。
食べることの大切さを知ること、何歳になっても理想を追い続けること、これが老いないための秘訣だ!