さくら舞う快晴の日、食事に招待された。
還暦を迎え、息子たちがお祝いをしてくれると言う。
満開のしだれ桜の横を通り隠れ家のような離れに入ると、窓一面に桜が・・・
大きな鉄板の前でシェフが料理に腕を振るっている。
前菜からはじまり、スープ、蒸し野菜、ステーキと全てが美味しい。
最期のデザートにはこんな言葉が添えられていた。
そして、息子や妻から頂いたプレゼントのお披露目で包を開ける。
最初に開いたアルバムには、自分が小さい頃からの写真が納められていた。
妻と付き合っている頃の写真や、結婚式の写真。
長男と、まだ赤ちゃんだった二男と三人でお風呂に入っている写真。
息子たちの結婚式、家族全員で撮ったクリスマスの写真など・・・。
色々なことが思い出され、不覚にも涙が出てしまった。
(歳をとると涙腺が緩くなってしかたない)
ここまで、わがままで自由な自分に付いて来てくれた妻、そして長男とそのお嫁さんと孫、二男とそのお嫁さんと、夏に生まれてくる二人目の孫。
家族っていいな。