今週のお題「鬼」
ブウ-ーーン、ブウ---ン、ブウ---ン、50CC単気筒、3速ミッションのスーパーカブが全開で近づいてくる。
庭に入ってくるとシフトペダルをカチャカチャと踏んで、ニュートラルの緑ランプが点いたのを確認してからエンジンを切った。
サイドカバーのイグニッションキーには、般若のキーホルダー付いていて、ぶらぶらと揺れていた。
子供の頃、夕方に父が帰ってくる時に繰り返された光景。
そして、父の小銭入れのジッパーにも般若のキーホルダーが。
私の自転車の鍵にも般若のキーホルダーが付いていた。
今思うと不思議だ?
なぜ般若のキーホルダーを愛用していたのだろう?
お守りだったのか? 昭和の流行だったのか?
般若の目の所にガラス玉が入っていてキラキラ光っているものや、暗闇で光る蓄光素材のものなんかもあったと思う。
ちょっと変わった鬼の思い出です。