自由なおじいちゃんのよもやま話し

釣り好き、バイク好きが、日々の考えを、きままに綴っています。

ロマンチック街道

九十九折りの道を上りトンネルを抜けると、立ちはだかる雄大な山の裾を左折する。
この山の噴火でできた堰止湖を左手に見ながら、澄んだ空気の中を走る。
湖畔に伸びたデッキ近くにバイクを停め、ヘルメットを脱ぐと・・・
「コーヒー飲んでくかい?」とおばちゃんが声をかけてきた。
気が付かなかったけれど、こんなところに喫茶店があったんだと思った。
いつもは缶コーヒーだけれど、たまにはいいかと、ホットコーヒーを注文。
コーヒーを淹れてくれたのは80歳のおじいちゃん。
湖に突き出したカウンター席で、湖を独り占めしながら飲むコーヒーは最高だ!

後から、もう一人ライダーが入ってきた。
話しを聞くと、彼もこの店は初めてだと言う。
普段は景色を見ながら通り過ぎてしまうところに、こんないいところがあったなんて、今日はついている。
ひとごごちがついたので、もう一つ上の堰止湖に向かう。
湖に近づくと硫黄の匂いがする。

さざ波の湖面に向け釣り人たちがキャスティングを繰り返していた。
ここから、県境の峠を越えて行く。
山には雪が残り、ドライブインの駐車場には雪山ができていた。
早めの昼食をとり出かけようとバイクに近づくと、
「今日は寒いでしょう?」と50代くらいのご夫婦が声をかけてきた。
「これから何処へ行くの?」と男性が。
ぶらっと出かけて来たので、予定は決めてないんですよと答えると。
奥さんに向かって「いいな、バイクは自由で・・・」と意味ありげに言っていた。

とうもろこし街道を走り、東洋のナイアガラをわき目に、河岸段丘の街に入った。

ここの道の駅は広くて、食事やお土産の種類も豊富なので人が多い。

日陰に入り、心地よい風に吹かれながらジェラートを頂く。

ぶらっと出かけたわりには遠くまで来てしまったな・・・