自由なおじいちゃんのよもやま話し

釣り好き、バイク好きが、日々の考えを、きままに綴っています。

タイムマシン

今週のお題「わたしの実家」

 

水田の中に8軒程の集落があり、その入り口に穀蔵と呼ばれている神社がある。

この神社の周りには水田に水を引く用水路が走っていて、”うけ”とよばれる竹を筒状に編んだ漁具を、用水路に仕掛けてフナやドジョウを獲ったり。

秋になると”かいぼり”と言って、用水路をせき止め水を汲みだして干上がったところで魚を獲ったりもした。

そして冬になり、雪が降ると”とりもち”という強力な糊みたいなものを竹串に塗り田んぼの雪をよけて土を出した所に仕掛けて小鳥を獲ったりもした。

親父と一緒にこんなことをするのが楽しかった。

 

今では実家の周りにも家がたくさん建って、神社では子供の遊ぶ姿が、老人会の輪投げをする姿に変わった。

周りの田んぼも休耕田になっていったり、用水路は干上がっていたり。

そして、両親がいなくなった実家。

今でも庭には、みかんが生っている。

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数年前から弟夫婦が住み始めた。

何処からか、おふくろについてきてきて住み着いた黒猫のクロと、弟が貰って来たトラ猫のジジと。

子供の頃と同じく2匹の猫と一緒に住んでいる。

 

実家を訪れると、縁側で日向ぼっこしながら猫と遊び、弟と子供の頃の話しをする。

のんびりと時間が流れる。

いくつになっても、すぐ子供の頃に戻れるタイムマシンが実家。