昨夜の雨がやみ、徐々に太陽が差し始めた道を北に向かう。
西の空から東へ忙しそうに雲が流れている。
今日は二人で、妻の母が入所している施設に初めての面会に行く。
義母は脳梗塞を起こし病院に入院していたが、少し前に介護老人保健施設に移り家庭への復帰を目指している。
面会は、コロナ過の影響で1名のみ15分だけ、1度面会すると14日間は面会が出来ない規則になっている。
予約時間に受付を済ませると、妻だけ施設の中へ。
施設の周りをうろうろしたり、玄関から中を覗いたり。
あっという間に15分が過ぎてしまった。
玄関の扉越しに「おーい!元気」と手をふる。
義母も手を振り返してくれた。
ほんの数秒だけの面会。
話すことはできなかったけれど、元気そうに見えて安心した。
でも、幸せなのかな?
老いていくと、体や考え方も変わっていくのだろうけれど、楽しみはあるのかな?
子供のように、何気ないことが楽しく感じられるようになるんだろうか?
帰り道、良く晴れた空の向こうに、もくもくとたくさんの雲が浮いていた。